今回の世界選手権は、日本勢にとっては悪夢の連続だったのではないだろうか。
まずスプリントは予選を通過できたのは北津留翼のみで、それも16分の1決勝でテオ・ボス(オランダ)と対戦し、敗れてしまった。決勝はそのテオ・ボスとグレゴリー・ボージェ(フランス)の戦いとなり、2本連取でテオ・ボスが優勝、貫禄を見せつけた。
ケイリンでは成田和也、伏見俊昭が出場したが、伏見が成田のアシストを受けて2回戦進出するも、そこで敗退。結局、伏見は10位という結果で終わった。決勝は残り2周で仕掛けたミカエル・ブルガン(フランス)の番手にはまったクリス・ホイ(イギリス)が捲ってくるテオ・ボスを押さえ、優勝。
ポイントレースでは飯島誠も14位と入賞できず。優勝したホアン・リャネラス(スペイン)は地元マヨルカ島出身で、場内は大歓声に包まれた。
チームスプリントは渡邉一成、成田和也、井上昌己のメンバーで臨むも決勝進出はならず、結局7位とまったく良いところがなかった。決勝はイギリスが.002秒差でフランスを下し、優勝を決めた。
日本にとっては厳しい結果となった今年の世界選手権だったが、ホンコンのワン・カンポーがスクラッチで優勝(日本からは盛一大が出場したが、決勝で落車)し、アジアと世界の差はかなり縮まってきているところも見受けられたのは、唯一明るいニュースか。
尚、今大会から女子チームスプリント、男子オムニアム(200mTT、スクラッチ、3km個人追い抜き、ポイントレース、1kmTTの5種目を走り、トータルの成績で争う)の2種目が新しく加わった。
リザルト
●男子スプリント
1位 Theo BOS NED
2位 Gregory BAUGE FRA
3位 Mickaël BOURGAIN FRA
●男子ケイリン
1位 Chris HOY GBR
2位 Theo BOS NED
3位 Ross EDGAR GBR
●男子1kmタイムトライアル
1位 Chris HOY GBR
2位 François PERVIS FRA
3位 Jamie STAFF GBR
●男子個人追い抜き
1位 Bradley WIGGINS GBR
2位 Robert BARTKO GER
3位 Sergi ESCOBAR ROURE ESP
●男子オムニアム
1位 Alois KANKOVSKY CZE
2位 Walter Fernando PEREZ ARG
3位 Charles Bradley HUFF USA
●男子ポイントレース
1位 Joan LLANERAS ROSELLO ESP
2位 Iljo KEISSE BEL
3位 Mikhail IGNATIEV RUS
●男子スクラッチ
1位 WONG Kam-Po HKG
2位 Wim STROETINGA NED
3位 Rafal RATAJCZYK POL
●男子チームスプリント
1位 フランス
2位 イギリス
3位 ドイツ
●男子団体追い抜き
1位 イギリス
2位 ウクライナ
3位 デンマーク
●男子マディソン
1位 スイス
2位 オランダ
3位 チェコ
●女子スプリント
1位 Victoria PENDLETON GBR
2位 GUO Shuang CHN
3位 Anna MEARES AUS
●女子ケイリン
1位 Victoria PENDLETON GBR
2位 GUO Shuang CHN
3位 Anna MEARES AUS
●女子500mタイムトライアル
1位 Anna MEARES AUS
2位 Lisandra GUERRA RODRIGUEZ CUB
3位 Natallia TSYLINSKAYA
BLR
●女子個人追い抜き
1位 Sarah HAMMER
USA
2位 Rebecca ROMERO GBR
3位 Katie MACTIER AUS
●女子ポイントレース
1位 Katherine BATES AUS
2位 Mie Bekker LACOTA DEN
3位 Catherine CHEATLEY NZL
●女子スクラッチ
1位 Yumari GONZALEZ VALDIUIESO CUB
2位 Maria Luisa CALLE WILLIAMS COL
3位 Adrie VISSER NED
●女子チームスプリント
1位 イギリス
2位 オランダ
3位 オーストラリア
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