トラックレースを中心とした自転車競技Webマガジン



2007アジア自転車競技選手権大会   9月3日~10日 タイ
                        
   バンコク(トラック)・ナコンラチャシマ(ロード)




 北京オリンピックに向けて確実にポイントを獲らなければならない大会だったが、そういう意味では本当に痛い種目が続いた。


 ケイリン2位、ポイントレース2位、マディソン2位、そして最悪だったのがチームスプリント。反則を取られ降格で8着。痛いどころの騒ぎでなく、息の根を止められそうな降格だった。この結果は後々まで引きずりそうで、アテネの銀メダルから一転、北京オリンピックは出場できずに終わってしまう可能性も出てきた大会となった。


 また、アジアの競技レベルは格段に上がっており、中国、韓国は無論、マレーシア、タイも短距離、中距離ともに高いレベルとなりつつある。


 日本も本腰を入れて、選手を育成しなければ近い将来、世界選手権の出場権さえも取れない事態になりかねないことを感じさせた。



 アジア選手権開催中はトラックレースに限り、現地タイより速報&レポートをお届けしました。内容はこちら



リザルト
トラック 男子エリート

●スプリント

1位 北津留翼  日本

2位 渡邉一成  日本

3位 NG Josiah, Onn Lam  マレーシア


●1kmタイムトライアル

1位 LI Wenhao       中国 1:03.915

2位 KANG Dong Jin    韓国 1:05.044

3位 TISIN Mohd Rizal    マレーシア 1:05.310

4位 中川誠一郎       日本    1:05.876


●ケイリン

1位 AWANG Mohd Azizulhasni  マレーシア

2位 伏見俊昭             日本

3位 PARASH Mahmoud      イラン

4位 井上昌己               日本


●チームスプリント          

1位 中国  1:02.059

2位 韓国  1:03.671

3位 イラン 1:03.786

8位 日本(長塚・永井・大森) 1:02.212
※予選降格


●4km個人追い抜き

1位 HWANG In Hyeok  韓国    4:39.341

2位 SOHRABI Mehdi   イラン   4:46.564

3位 ZARGARI Amir    イラン   4:47.741

8位 倉野隆太郎       日本   4:55.667


●スクラッチ      

1位 SALLEH Mohd Harrif    マレーシア

2位 角令央奈           日本

3位 THEERAWANITCHANAN Suphat  タイ

18位 倉野隆太郎         日本


●マディソン

1位 韓国        25p

2位 日本(飯島・盛) 24p

3位 イラン       16p


●4km団体追い抜き

1位 中国   4:21.822

2位 イラン  4:23.497

3位 韓国   4:26.382

4位 日本(飯島・盛・角・倉野)4:29.042

         

●ポイントレース

1位 FENG Chung Kai  チャイニーズ・タイペイ 89p

2位 盛一大   82p

3位 飯島誠   70p

 



女子エリート      

●スプリント      

1位 GUO Shung     中国

2位 ZHENG Lulu    中国

3位 MUZIZAH Uyun  インドネシア

4位 佃咲江        日本


●ケイリン

1位 ZHENG Lulu   中国

2位 佃咲江      日本

3位 GU Sung Eun  韓国         


●3km個人追い抜き

1位 LEE Min Hye   韓国      3:28.309

2位 HA Seone Ha  韓国  Lapped

3位 和田見里美    日本  3:58.327


●ポイントレース

1位 LI Yan      中国         41p

2位 WONG Wan Yiu  ホンコン・チャイナ    19p

3位 和田見里美    日本   12p


●スクラッチ

1位 SON Hee Jung     韓国

2位 GU Sung Eun     韓国             

3位 TRIKUSUME Santia  インドネシア

8位 和田見里美       日本             



男子ジュニア

●スプリント

1位 LEE Ki Han  韓国            

2位 雨谷一樹   日本

3位 深谷知広   日本


●ケイリン

1位 深谷知広   日本

2位 雨谷一樹   日本

3位 LEE Eu Ddeun 韓国


●1kmタイムトライアル

1位 BAHRUM Mohd Syamiマレーシア1:07.039

2位 LEE Ki Han   韓国   1:08.076

3位 深谷知広    日本   1:08.766


●チームスプリント

1位 日本(雨谷・深谷・山下) 1:05.414

2位 韓国          1:06.268

3位 チャイニーズ・タイペイ 1:03.480


●3km個人追い抜き

1位 SHIN Dong Hyun 韓国  3:37.265

2位 KIM Young Uk   韓国       3:40.367

3位 KHOSROSHAHI Behnam  イラン3:40.380

5位 嶌田義明     日本  3:42.55


●ポイントレース

1位 KHOSROSHAHI Behnam イラン   65p

2位 JANNAT Hamid      イラン 60p

3位 SHIN Dong Hyun    韓国    43p

6位 嶌田義明         日本  22p

DNF  吉田隼人         日本


●スクラッチ

1位 BOONRATTANTHANAKORN Thurakit タイ

2位 KIM Young Uk   韓国

3位 吉田隼人      日本

4位 嶌田義明      日本


●マディソン

1位 タイ           16p

2位 韓国(-1lap)      20p

3位 カザフスタン(-1lap)  10p

5位 日本(吉田・嶌田)(-1lap)1p



女子ジュニア

●2km個人追い抜き

1位 KIM Eun Hee   韓国  2:51.514

2位 KIM Hye Rim   韓国  2:53.858

3位 YELISSEYE Nataliya  カザフスタン 2:39.944

6位 針谷千紗子    日本  2:48.03


●ポイントレース

1位 KIM Hye Rim   韓国      34p

2位 KIM Eun Hee   韓国     28p

3位 SLOKOTOVICH Mariya カザフスタン11p

6位 針谷千紗子   日本     2p




ロードレース

男子エリート

●個人タイムトライアル

6位 廣瀬敏 日本 57:29.42


●ロードレース

1位 宮澤崇史  日本   4:42:08

5位 廣瀬敏    日本  4:44:50  +02:42

23位 鈴木真理  日本  4:56:55  +14:47

24位 盛一大   日本  4:56:55   +14:47



女子エリート

●個人タイムトライアル

3位 沖美穂 日本 39:44.56


●ロードレース

4位 沖美穂      日本  3:04:34  +0:01

5位 和田見里美   日本  3:04:34  +0:01

13位 豊岡英子   日本  3:04:40  +0:06

DNF 唐見実世子



男子ジュニア

●個人タイムトライアル

3位 窪木一茂 日本 38:23.77


●ロードレース

1位  吉田隼人  日本  2:41:52

22位 窪木一茂   日本  2:41:52 +0:00

30位 嶌田義明   日本  2:41:52 +0:00



女子ジュニア

●個人タイムトライアル

5位 針谷千紗子 日本 23:31.74


●ロードレース

7位 針谷千紗子 日本 2:21:20 +2:29


エリート男子のチームスプリントは、第1走の長塚智広の先頭交代が規定よりも早いという理由で反則となり、降格。まさかの8着という結果に終わり、北京オリンピックに向け今後厳しい戦いを余儀なくされることとなった。

エリート男子のケイリン決勝には伏見と井上が出場。井上のアシストを受け、絶好の展開だった伏見だが、後方から一気に伸びてきたマレーシアにゴール前で交わされ2着に。

ケイリンのレース後、かなり落胆していた伏見。勝てる展開だっただけに、悔しさをにじませた。

エリート男子のスプリント決勝は渡邉(写真前)と北津留(後ろ)の日本人対決に。軍配は北津留に上がり、この種目でアジア選手権3連覇を達成した。


エリート男子のスクラッチは角が積極的な走りで2位に。1位はマレーシア、3位はタイ。

エリート男子のマディソンには飯島・盛ペアが出場。レースは最後の最後まで分からない激しい戦いとなったが、日本は僅差で韓国に敗れ、2位となった。

エリート女子のケイリンでは佃が2位に。1位は中国、3位は韓国。

ジュニア男子のケイリンは深谷と雨谷がワンツーを決めた。

ジュニア男子ケイリン表彰式。1位深谷、2位雨谷、3位が韓国。



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Race Calender

/18/20
UCIトラック・ワールドカップ第3戦(アメリカ・ロサンゼルス)

/26~1/27
2008シクロクロス世界選手権大会(イタリア・トレビーノ)


/15~/17
UCIトラック・ワールドカップ第4戦(デンマーク・コペンハーゲン)


/27~3/30
2008UCIトラック世界選手権(イギリス・マンチェスター)







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